MELSEC-Qシリーズ対応BACnetインタフェースユニット
型名 | BAQ08V |
納期 | ご発注後2週間(標準納期) |
発売 | 2008年7月 |
概要 | MELSEC-QシリーズをBACnetICONT または BACnet ビルコントローラー(B-BC)として使用するための制御ユニットです。 |
規格 | RoHS、CE、BTLマーク取得 |
特長
- Webブラウザ(Internet Explorer)からユニットの設定が可能
- 電源が遮断された場合でも、BACnetオブジェクトのプロパティ情報を自動で保持
- Web画面は日本語/英語の2か国語対応
- IPv6プロトコル対応
- 国内の主要なBACnet規格に対応
- 三菱電機株式会社 eF@ctory Allianceの正規パートナー製品としてカタログに掲載
- BACnet規格適合製品として認められ、世界標準であるBTL認証マークを取得
できること
- PLC上でBACnetデータを扱うことが可能
- シーケンスプログラムにて制御を組込むことが可能
- 他のBACnetデバイスに対して発停・制御が可能
- 設定した間隔で定期的にBACnetプロパティを読出し、状態監視をすることが可能
- 他社ICONTのCSVを読み込むことで、リプレース(置き換え)も簡単
BTLマークとは
世界で唯一のBACnet認証機関である、BACnet Testing Laboratory(BTL)が実施する認証試験に合格した製品が使用できるマークです。 2014年4月、BAQ08Vは厳しい認証試験を通過し、BTLマークを取得しました。
※BACnet用語集にもBTLについて記載していますのでご参考ください。BTLマークのメリット
- BTL認定製品を使用した本製品でのシステム提案は、競合他社の提案よりも信頼面で優位です。
- 事前接続試験において相互運用性(interoperability)の心配はご無用です。
- 海外の一部地域では既に入札時においてBTL認定品を使用することが条件とされており、この流れは将来的に日本にも影響を与える可能性があります。
データ構造
納品物
項目 | 数量 | 内容 |
---|---|---|
本体ユニット | 1 | BAQ08Vの本体です。 |
CD-R | 1 | 以下を格納しています。
|
ご用意いただくもの
品名 | 数量 | 用途/詳細 |
---|---|---|
設定用PC | 1 | IE(InternetExplorer)に接続し本製品の設定を行うためのPCです。 ※Webサーバーを内蔵しており、LANケーブルで本製品と PCを接続することで、IE経由での設定が可能です。 |
LANケーブル | 1 | 本製品と設定用PCを接続するために使用します。 ※クロス・ストレートどちらも使用可能です。 |
シーケンサ一式 | 1 | 電源ユニット、CPU、ベースそれぞれ一式が必要です。 |
GX Works2 GX Developer |
1 | ラダー制御を行うための三菱電機株式会社様のソフトウェアです。 |
USBケーブルなど | 1 | CPUとPCを接続し、GXWorks2などを使用するために使います。 |
一般仕様
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
伝送仕様 | データ伝送速度 | 100/10Mbps |
通信モード | 全二重/半二重 | |
伝送方法 | ベースバンド | |
入出力占有点数 | 32点1スロット(I/O割付け:インテリ32点) | |
シーケンスプログラムからのアクセス方法 | FROM/TO命令 | |
設定 | Webブラウザによる設定(設定ツール不要) | |
内部消費電流 | DC5V | 0.5A |
外形寸法 | 98mm[H]×27.4mm[W]×90mm[D] | |
質量 | 0.14kg | |
設置方法 | シーケンサのベースに直接装着 ※1つのベースに4台まで装着可 (電源容量の範囲内でご使用ください) |
|
BACnetでの動作 | HIM側、ICONT側、ともに対応 |
使用環境条件
項目 | 仕様 |
---|---|
使用周囲温度 | 0~55℃ |
使用周囲湿度 | 10~95%RH ※結露なきこと |
保存周囲温度 | -20~75℃ |
保存周囲湿度 | 10~95%RH ※結露なきこと |
接地 | 第3種接地 ※接地不可の時は設置なしでも可 |
使用雰囲気 | 腐食性ガスがなく、じんあいがひどくないこと |
冷却方式 | 自冷 |
使用標高 | 2,000m以下 |
設置場所 | 制御盤内 |
BACnet規格
BACnet規格 | Ver1.X.X版 | Ver2.X.X版 | BTL認証版 |
---|---|---|---|
ANSI/ASHRAE Standard 135-2004 | ✔ | ✔ | |
ANSI/ASHRAE Standard 135-2010 | ✔ | ✔ | |
ANSI/ASHRAE Standard 135-2012 | ✔※2 | ||
IEIEJ-P-0003:2000 | ✔ | ✔※1 | |
IEIEJ-P-0003:2000アデンダムa | ✔ | ✔ | |
IEIEJ-G-0006:2006アデンダムa | ✔ | ✔ | |
IEIEJ-G-0006:2017 | ✔※2 |
対応CPU一覧
No. | モデル名称 | 形名 | 基本ベース | 増設ベース |
---|---|---|---|---|
1. | ベーシックモデルQCPU | Q00JCPU | ○ | ○ |
2. | Q00CPU | |||
3. | Q01CPU | |||
4. | ハイパフォーマンスモデルQCPU | Q02CPU | ○ | ○ |
5. | Q02HCPU | |||
6. | Q06HCPU | |||
7. | Q12HCPU | |||
8. | Q25HCPU | |||
9. | ユニバーサルモデルQCPU | Q00UJCPU | ○ | ○ |
10. | Q00UCPU | |||
11. | Q01UCPU | |||
12. | Q02UCPU | |||
13. | Q03UDCPU | |||
14. | Q04UDHCPU | |||
15. | Q06UDHCPU | |||
16. | Q10UDHCPU | |||
17. | Q13UDHCPU | |||
18. | Q20UDHCPU | |||
19. | Q26UDHCPU | |||
20. | ユニバーサルモデルQCPUEthernet 内蔵タイプ |
Q03UDECPU | ○ | ○ |
21. | Q04UDEHCPU | |||
22. | Q06UDEHCPU | |||
23. | Q10UDEHCPU | |||
24. | Q13UDEHCPU | |||
25. | Q20UDEHCPU | |||
26. | Q26UDEHCPU | |||
27. | Q50UDEHCPU | |||
28. | Q100UDEHCPU | |||
29. | ユニバーサルモデルQCPU高速タイプ | Q03UDVCPU | ○ | ○ |
30. | Q04UDVCPU | |||
31. | Q06UDVCPU | |||
32. | Q13UDVCPU | |||
33. | Q26UDVCPU | |||
34. | プロセスCPU | Q02PHCPU | ○ | ○ |
35. | Q06PHCPU | |||
36. | Q12PHCPU | |||
37. | Q25PHCPU | |||
38. | プロセスCPUユニバーサルモデル | Q04UDPVCPU | ○ | ○ |
39. | Q06UDPVCPU | |||
40. | Q13UDPVCPU | |||
41. | Q26UDPVCPU | |||
42. | 二重化CPU | Q12PRHCPU | × | ○ |
43. | Q25PRHCPU | |||
44. | C言語CPU | Q06CCPU-V | ○ | ○ |
45. | Q12DCCPU-V | |||
46. | Q24DHCCPU-V | |||
47. | Q24DHCCPU-LS | |||
48. | モーションCPU | 全モーションCPU | × | × |
49. | 安全CPU | QS001CPU | × | × |
50. | QS001CPU-K | |||
51. | WinCPU三菱電機製 | Q10WCPU-W1-J | ○ | ○ |
52. | Q10WCPU-W1-CFJ | |||
53. | Q10WCPU-W1-E | |||
54. | Q10WCPU-W1-CFE |
単位:mm
構成例について
- PLCをICONTとして使用する構成例
- BAQ08Vを使用して、フロアごとにICONTを構築する構成例
- BAQ08Vを使用して、既設B-BCをスケジュール管理する構成例
- BAQ08Vを使用して、異なる規格のBACnetシステムを統合する構成例
- BAQ08Vを使用して、既存BEMSを増設する構成例
- BAQ08Vを使用して、既存BEMSの情報を取得し、自社システムに取り込む構成例
- BAQ08Vと表示器を組み合わせて、B-OWSとして使用する構成例
- Modbus/TCPユニットとBAQ08Vを組み合わせてPLCでも柔軟な対応が可能
PLCをICONTとして使用する
BAQ08VをBACnet ICONTとして使用する構成例で、以下のようなことが可能です。
- MELSEC PLCに集約した制御機器やセンサー類の情報を、BAQ08Vを使用してBACnetに接続する
- 中央監視による状態監視、発停制御、スケジュール制御をする
- ICONT側から他のデバイスに対してイベント通告やCOV通告を行う
フィールドネットワークとしてLONWORKSを採用する場合は、BLQ08WとBAQ08Vを組み合わせることで、PLCを使用したBACnet-LONWORKSゲートウエイも構築可能です。
BACnet-LONWORKSゲートウエイとして、PLCを使用しないスタンドアロンタイプのBL760もご用意しております。
詳細につきましてはBL760の紹介ページをご覧ください。
BAQ08Vを使用して、フロアごとにICONTを構築する
フロア毎にICONTを分散した構成例です。
分散することで、機器故障などのリスクも分散することが可能です。また、ポイント数が多く通信負荷が高い場合にも、分散することで通信負荷を低減することができます。
BAQ08Vを使用して、既設B-BCをスケジュール管理する構成例
既設のBACnetシステムに対し、BAQ08V経由でスケジュール管理を行う構成例です。
他のBACnetオブジェクトに対し、制御を行うことが可能です。
スケジュール機能の流れ
- ①参入時に中央監視のスケジュールを取得する(カレンダ連携機能)
- ②BAQ08Vがスケジュールどおりに機器に対して制御を行う
※既存B-BC側にスケジュール登録は行わない(スケジュールは未登録状態)。
もしくは、既存B-BC側のスケジュール登録の優先度を、中央監視側のスケジュール優先度より低くする必要があります。
BAQ08Vを使用して、異なる規格のBACnetシステムを統合する
BAQ08Vを2台使用し、異なる規格のBACnetシステムを統合する構成例です。
同一BACnetライン上に異なる規格を共存させたくない場合に有効です。
また、BACnetラインを分けることで、ネットワークを分断でき、セキュリティを向上させることも可能です。
BAQ08Vを使用して、既存BEMSを増設する
既設のBEMSを活かしながら、新しい設備を簡単に増築することが可能です。
BAQ08Vを使用して、既存BEMSの情報を取得し、自社システムに取り込む
既設のBEMSから情報を取り込み、新規に追加するシステムで活用することが可能です。また、新規システム側から既設システム側へ発停なども行うことが可能です。
BAQ08Vと表示器を組み合わせて、B-OWSとして使用する
表示器とBAQ08Vを使用し、簡易HIMとしてシステムを構築することが可能です。
表示器で最新情報を表示しながら、発停を行うことが可能となります。
例えば、表示器のタッチパネルから、照明のON/OFFや、空調機の温度設定なども行うことが可能です。
Modbus/TCPユニットとBAQ08Vを組み合わせてPLCでも柔軟な対応が可能
両製品を同一シーケンサ上に装着し、Modbus/TCPユニットで受けたデータを受け、BAQ08VでBACnet/IPに変換し、PLCでの柔軟なシステム構築が可能です。
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- 接続試験に同行してほしい
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ご購入後のサポート
- うまく設定ができないので原因を知りたい
- 開発したシステムの検証相手がほしい
- 現場で通信トラブルが起きたので調査してほしい
- 古くなった機器を交換したい